パチスロのリール制御を考えてみる

ゲーム自体はただのくじ引きであるパチスロ。
しかしながらリール停止制御を考えると結構めんどくさいことに気が付くと思います。
ちょっとこの辺を考えてみたいと思います。
また、以下は私の個人的な見解であり、実際にパチスロがこれと同じことしているかは謎です。

広告
広告1




思いのほか判定が多い

一般的なAタイプであるジャグラーなどは押し順不問の5ライン入賞になっています。
ベルの入賞で考えてみましょう。

順押しで考える
ベルが左リール上段に停止した場合、入賞ラインは上段と右下がりです。
中ボタンを押すと、ベルの現在の位置によって上段か中段に停止します。
ここで入賞ラインが確定します。
右ボタンを押せば上段にそろうときは上段に、右下がりにそろうときは
下段にベルを停止させて入賞となります。

ベルが左リール中段に停止した場合。
中段にしか入賞ラインはないのでどの押し順でも中段にベルを停止し続ければ入賞となります。

ベルが左リール下段に停止した場合、入賞ラインは右上がりと下段です。
考え方は左リール上段と同じですが、停止させる位置は中リールが中段と下段、
右リールが上段と下段に変更する必要がありそれぞれコードを書く必要があります。

これで順押しの上段、右下がり、中段、下段、右上がりの5ラインの入賞が出来ました。

中押しで考える
中リール上段にベルが停止した場合、入賞ラインは上段のみです。
どの押し順でも上段にベルを停止し続ければ入賞となります。

中リール中段にベルが停止した場合、入賞ラインは右上がりと中段、右下がりです。
2番目に左を停止した場合は上段で右下がりライン、中段で中段ライン、
下段で右上がりラインが確定し、続いて右を停止した時に右下がりラインなら下段、
右上がりラインなら上段、中段ラインなら中段へベルを停止させて入賞となります。
2番目に右を停止した場合は下段で右下がりライン、中段で中段ライン、
上段で右上がりラインが確定し、続いて左を停止した時に右下がりラインなら上段、
右上がりラインなら下段、中段ラインなら中段へベルを停止させて入賞となります。

中リール下段にベルが停止した場合、入賞ラインは下段のみです。
どの押し順でも下段にベルを停止し続ければ入賞となります。

挟み押しで考える
ベルが左リール上段に停止した場合は順押しと同じ。
右のボタンを押すとベルの位置によって上段か下段に停止させます。
真ん中のボタンを押せば上段にそろうときは上段、右下がりでそろうときは
中段にベルを停止させて入賞となります。

挟み押しは入賞するラインは順押しと同じですが
中ボタン、右ボタンの判定が微妙に違います。
違う判定はコードとして書かないと違う動作になりませんから
2つは違うコードとして書くことになります。
左リール下段ベルに対しても同じく別コードを書くことになります。

これですべての入賞の判定が出来ましたがどうでしょう?ベル一つにこんなに
判定しなければならないなんてめんどくさいですよね。
ホントにこんな判定してるんでしょうか?

テーブル引きで手間を省く

第1停止に限っていうと、テーブル引きでかなり手間を省くことができます。
停止ボタンが押されたら現在の役とリール位置のコマをインデックスにして停止位置の
配列データから停止すべきコマ位置を引っ張ってくるだけです。
配列データには現在のリール位置に役図柄が含まれているのであればそのまま位置を返し、
画面外であれば次の役図柄まで滑る位置を返すようデータが配置されています。

しかし第2停止、第3停止では同じテーブル引きでも少々考える必要があります。

停止状態によって参照テーブルを決定する

左リールにはベルが上段、中段、下段に停止する可能性があり、第2停止は
その停止位置により参照テーブルを決定する必要があります。
第3停止は第2停止による入賞ラインの確定に沿って参照テーブルを
決定する必要があります。

テーブル引きで結構簡素になりましたがこれでもまだ状態別にコードを書く必要が
あるのが分かります。完全にテーブル引きにする方法はない物でしょうか?

入賞ラインを単一にする

役抽選と同時に入賞ラインが決定していればテーブル引きのみで入賞のリール制御は可能です。

例えばベルが5ラインにそろう確率が同時にあるからどのラインで
入賞しようとしているのかを判別しなければならないわけで、
それならいっそ、上段、右下がり、中段、下段、右上がりを
独立した役にしてしまえばどうでしょう?
具体的にいうと5ラインでそろうベルが10%とするのではなく
上段ラインベル2%、右下がりベル2%、中段ベル2%、下段ベル2%、右上がりベル2%と
するとベルとしては10%で抽選され結果は同等になります。これの利点は
各当選率を変えることで特定のベルのレア度を変えることができ、ARTに活用できることです。

あとがき

Aタイプのリール制御について推察してきましたが基本的にはART機でもAT機でも同じだと思います。
押し順ベルなどはボタンの順番で参照テーブルがスイカになったり特定図柄役になったりと
することで取りこぼしが発生し、規定枚数が取れない状況にしていると思われます。

広告
広告1




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

広告
広告1